日本には伝統的な祭りから近年において新たに作り出された祭りまで、多種多様な祭りがあります。これらの祭りは全国各地で年間を通して催されています。こちらでは、祭りの語源と歴史についてお教えします。

「祭り」という名称の起源

「祭り」は元々「祀り」に由来し、神を祀るための儀式を指す言葉でした。地域に根ざした様々な神を祀るための行事だったのです。後に、「祭り」という漢字があてられました。

「祭」という漢字には、元々「御霊を鎮める慰霊」という意味が込められていました。つまり、先祖崇拝の祀りですね。死後に神格化された人物を祀るという点では「祀り」と本質的に同じことを指すため、この字があてられたという説が濃厚のようです。

そうした神に纏わる儀式を行う者が政治を行っていたことから、政治のことを「政(まつりごと)」とも呼びました。

祭りの始まり

祭りは、世界各地において人類最古の時代から存在していました。日本でも、日本列島に人間が住み始めた原初の頃から、自然の豊穣を祈ったり、太陽を信仰したりと、一種のアニミズム(自然崇拝)に基づく祭りが行われていました。

日本史でもお馴染みの3世紀に隆盛を極めた邪馬台国の卑弥呼は、占いの儀式を行いながら世を治めていました。神を祀り、その宣託を聞く儀式も、一種の祀りとされていました。

神道の祀りはもとより、その後大陸から仏教が入ってくると、瞬く間に仏教での様々な祀りが広まりました。

今日において、「祭り」の定義は変容しつつあります。賑やかなさまや人が多く集まるさまといった祭りの一側面に着目することによって、新たな「祭り」が誕生しています。